線維筋痛症は程度によって痛みの感じ方や外部刺激による、痛みの感じ方・それを痛みと感じるかどうかが分かれてきます。
そのため線維筋痛症の程度によっては民間療法やリラクゼーションの治療、また接骨院や針治療などは悪化する危険があります。
障害年金では今はPS値を用いておりますが、かつてはステージ5段階でその程度を表しておりステージ3から上は些細な刺激や自分の皮膚と寝具の摩擦などでも激痛が生じるレベルの人もおり、日常生活が送れないレベルの悪さの人がいます。
横になっているだけでも、自分の体重を支えるだけで身体が痛むので楽な姿勢が無いという人すらいます。
そのため、病院の治療で治らないと民間療法やリラクゼーションの治療をする際は痛みセンサーの過敏度と相談しながらよく考える必要があります。
些細な刺激でも激痛と感じるようならば、自律神経や痛みセンサーの暴走を正常に戻すアプローチとして有効な鍼灸治療も激痛と感じてしまい、プラマイ0になるどころかマイナスに傾く可能性もあります。
また施術する人の腕の問題もあります。


あー、わかります。特に腰の場合はヘルニアがあったらやったらいけない施術もありますし、首なんて上手くないと任せられませんよね。
下手だとそのあたり、見極めや判断も下手そうだなと思っちゃいますよね。
さらに詳しく言えば針治療は刺した後にある程度ツボを刺激して、効果を高めるための工程というか工夫があります。下手な人がそれをやると基本的に痛いです。もっと言うと刺す段階で痛い場合があります。
なので線維筋痛症患者の場合、逆効果になる可能性があるんですね。そしてまた個人差の合う合わないの問題もあります。

私針治療は合わない体質なのよね、どうしても好転反応が強く出すぎちゃって・・・そしてあまり効いてる気がしないのよ。

あー、僕と逆ですね。まあ自分も好転反応は感じるのですが、その代わり効果はよく実感できたので・・・。まあ鍼灸師の腕の問題もあるかもしれませんね。
そして治療のあとに好転反応とされる体調不良ににた反応がでる治療もありますし、中には揉み返しのくる治療もあります。
そのため、線維筋痛症患者がこれらの治療やリラクゼーションを受ける場合はかなり慎重にならざるを得ないでしょう。
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湯たんぽ療法が効果的なので湯治系はあり!

線維筋痛症は温めるのが効果的で、湯たんぽ療法で重症患者が職場復帰を果たした事例もあります。そのため温熱療法や温泉といった、温める療法はリスクが比較的少ないと言えるでしょう。
勿論、介助者が必要なレベルで重症の場合は、色々他のリスクもあるのでかかりつけ医師に相談してからやる必要があるかと思います。
ここで注意が必要なのは化学物質過敏症との合併症の有無です。
これがある場合、他人の整髪料や持ち込むシャンプー類に反応する可能性があります。勿論、備え付けのシャンプー自体に合わないという可能性もあります。そのため、悪化やトータル的に見て化学物質過敏症の暴露に引っ張られて効果が得られないという結果に終わる場合もあります。

線維筋痛症は女性に多い病気です、そもそもリウマチ性疾患自体が女性に多い病気です。勿論男性に居ない訳ではありません。
ただ、男性に比べて女性の方が使う香料製剤や化粧品類は多いので、必然的に浴場に持ち込まれる製品は多い事になります。
これは私の知人も痛い目を見ているので、その時に聞いて改めて性別特有の難しさという物を理解したというか実感した事例でしたね。男湯だとそもそも備え付けのものを使う人の方が多いですからね。
勿論、近年は変わってきて持ち込む人も増えてきておりますので、今後どう変わっていくか分かりませんが・・・。
なのでやはり何かと制限が出てきてしまう場合は多いかと、危惧せざるを得ませんね。
熱波!ロウリュ系について。
熱波系などの熱風をタオルなどで浴びせるロウリュに関しては、アロマが入るので化学物質過敏症の合併的観点で見ると危ないという点もありますが・・・。
線維筋痛症単体でみるとちょっと危ない気はします。
それもタオルで風を起こして、熱風を体に浴びせて叩きつけるようなところがたまにあります。その浴びせられた刺激を痛みと感じてしまって、痛みセンサーが反応する可能性があるからです。
熱さと風の刺激により、痛みセンサーが錯覚をおこしやすいと考えるべきですね。勿論元々好きだった人などは馴れているので、気にならないケースはあるかと思います。ただ、線維筋痛症の程度次第ではロウリュはリスクが高いと思ったほうがいいでしょう。
病気が原因の二次性線維筋痛などで民間療法は避けるべきものがある!

病気が起因となって起きている二次性線維筋痛状態にある、これについては民間療法の活用は考える必要があります。
例えば有名なので関節リウマチや隠れリウマチなどがあります、これらの場合は民間療法の施術やカイロなどのバキバキ骨を鳴らすような施術は危険な場合があるので避ける必要があります。
勿論、バキバキする施術じゃないのもありますが、身体の歪みに対するアプローチの施術は炎症を悪化させる危険があり、それにより痛みセンサーもさらに過敏にする可能性があります。
まあ常連で受けて楽になるなら別ですが・・・初めてその施術を受けるなど、未体験の施術の場合は危険性がある事を認識してその上で受けるかどうかを考える必要があります。
基本的に民間医療は保険適用外なので、治療という言葉などを使えないのでリラクゼーションという言葉を新しく作ってやっているようなものです。なので出費でお金を投じて悪化したら、無駄どころかとんでもない話です。

わらにもすがる思いで掴んだものは、剥き出しのかみそりの刃でした。みたいな結果ですよね、実に痛い話です。
やるにしても極力刺激の少ないリラクゼーション、また合併症があるならそれを考慮して考える必要があると思います。
痛みセンサーの暴走を和らげるために、リラックスを求めるのは決して間違いではありません。ただ方法と方向性は間違えたら、痛い目と無駄なお金を使ってしまうという結果に終わります。
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運動療法と線維筋痛症!

整形外科などでよく作業療法士などが、リハビリテーションとして運動療法とよばれるリハビリをする事があります。
線維筋痛症の観点で見るならば、運動は基本的に出来るならば必要です。

運動は身体の代謝を上げてくれるので、筋肉や関節の柔軟性が上がり肩こりなどがまずよくなります。そして低下した体力が戻るので免疫力もあがりますし、睡眠の質改善にも繋がるので自律神経のアプローチにも関ってきます。
そのため線維筋痛症の治療としては重要なポイントになるのですが、痛みを感じたらアウトなので基本動けなくなってしまうので、高確率で運動できる人が少なくなります。
なのでリハビリの運動療法で体に負荷をかけながら、稼動域を落とさないようにする運動や正しい動き方を反復して繰り返す動きはある程度は効果的との認識をもたれているようです。
そのためリハビリで運動療法を利用できるなら、利用するほうがいいというのはあります。ただ、線維筋痛症の理解がある医師が少ないのと、整形外科などのリハビリは検査で病名をつけないと基本的にそれらを利用する事はできません。
運動療法程度なら整骨院でも可能な場合があるので、最悪そちらを利用するのも手ですね。
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線維筋痛症は運動がある程度必要である。
散歩程度でもいいんです。体力を落とさないのと、筋力を落とさないのが目的です。
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リハビリは長年やっていたが、個人的体感としては気休め程度。
行かないよりはマシという感じです、家の近くだから行けていたというだけですね。
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線維筋痛症のステージ上位者は基本的に無理。
まず触られるだけで痛いはずなので、無理でしょう。そしてそもそも自力でいけないので、無理でしょう。
よほど継続してかかっていて、慣れていて継続しているとかじゃないとステージが低いとかじゃない限り多分難しいと思います。
PS値判断はどうしても痛みの強さの評価というより、社会生活と日常生活の状態へ主眼が置かれている感じです。そのためステージと違って痛みが伝わりにくいように思えます。
なのでかつてのステージ3以上だとまず難しいと思います。
まとめ
自律神経アプローチと痛みセンサーを下げるためのに、リラクゼーションアプローチは間違いじゃないでしょう。ただ、状況と傾向を見ながら内容は選ぶ必要があります。
またサプリメント系も合う合わないもありますし、コストパフォーマンスの問題もあります。
個人的には入れるようなら自宅で入浴をきちんと時間を取って、お湯に浸かるのが大事かと思います。それからリラクゼーションを考えても遅くはないでしょう。
それでは振り返ります。
- 痛みセンサーの暴走を下げるのにリラクゼーションでリラックスさせるのはあり。
- 施術や民間療法などは状態をみながら、きちんと選ばないと危ない!
- 鍼灸治療などは上手い下手もあるが、刺激に敏感な状態で受けると悪化の危険もある。
- 病気がキッカケ、原因となっている線維筋痛状態はやってはいけない施術もある!
4にかんしてはそれを線維筋痛症と認めてくれる、くれないも専門医師毎でスタンスが分かれてきます。そのため同じ状態の同病者でも、かかる医師で診断や説明が違う場合もあります。
実際、化学物質過敏症との合併症すら見解が分かれてくる代物です。この部分はよく注意が必要でしょう。

最終的な判断は自分とはいえ、専門医が当てにならない状態は本当に厳しいですよね。

化学物質過敏症もそれなりに厄介だったけど、線維筋痛症の見解の別れ具合も相当厄介ね。
重ねてリラクゼーションや民間療法において、刺激を伴う療法は線維筋痛症から見ると避けるのが安全でしょう。
やるとしても継続して受けている施術に限るとか、なるべく慣れているものに限定するべきでしょう。未知のものや未体験のものにチャレンジする場合は極力刺激から離れる事をお勧めします。
最後までお読み下さりありがとうございました、この記事が皆様のお役に立ちますように。
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肩こりが酷くて昔何度か利用したのだけど、上手い下手で凄くばらつきがあってね。本当に当りの人に当ればいいのだけど、下手な人にあたれば少なくとも矯正だけはお断りしていたわ。