気になるツイートを見つけて、今回は化学物質過敏症の配慮を求めた結果について記事にしようと思います。
家の玄関の扉に化学物質過敏症への理解と協力のポスターを貼っているとそこに「だまれ」落書きが書かれていました。
誰がこれを書いたのかと思うと怖いのとあなたに何か迷惑掛けたか聞きたい。
モラルが低すぎる。#香害 #化学物質過敏症 pic.twitter.com/VQabyHKCtH
— 化学物質過敏症:抗菌洗濯洗剤と香害柔軟剤を避ける日々日記 (@MCSinformation) August 17, 2019
よく見ないとわかりませんが、細く汚い字で「だまれ」とポスターに書いてあります。
いつの時代にも心無い無理解の人はおられます、車椅子の人にも悪意を持ってそれをぶつけてくる人もいます。弱者にしか当れない悪意を持つ人は、やはりいるんです。
香害や化学物質過敏症の特番で、言葉やキーワードが出るようになりましたが、認知度はそれほど広まっておりません。それどころか検索ワード数としては化学物質過敏症は圏外の扱いになります。
色々、難しいものがありますが、繰り返しこれらの病気は「誰にでもなる可能性があるもの」です。そして現代の社会背景を考えると、なる可能性が高い病気です。
他人事ではないですし、配偶者や子供がなる可能性もあるんです。


時代に逆行してるよね・・・。
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Contents
化学物質過敏症について悪意で当られるのは今に始まった事ではない!

化学物質過敏症に対する偏見や悪意で当られるケースは、今に始まった事ではありません。
これはシックハウスの啓発で化学物質過敏症を研究していた宮田先生の著書でも、沢山無理解や無思慮からくる事例が沢山載せられています。
一例を挙げると、確か大阪の小学校の事例だったかと思います。化学物質過敏症を告白して理解と配慮を求めた結果、学校の校則で禁止している整髪料をクラスのほとんどが翌日使用して来ていたなんて事例があるぐらいです。
ホントに反応するか試してやろうというものから、先生も面倒だからいっそうのこと来なければ楽なのにという思考から、注意をしないで黙認したのかもしれません。
かつてはそんな酷い学校があったんです。これらは宮田先生の書籍で掲載させれていた事例の一つです。いつの時代も悪意は最悪形で、牙をむいてきますね。
現代だと学習する権利への侵害で保護者も大騒ぎになりすね。現代でみたら大問題です、担任の対応なども教育委員会へ通報ものですね。

ひ、酷すぎる・・・。

病院の待合室にあったから、読んでたけど・・・。まあ、こいつら全員発症すればいいのにと思ったよね。

その子がかわいそうだよ!しかも小学生なんだよ!

化学物質過敏症は目に見えない、それに検査でも異常が見つからない。だから精神病あつかいをされるのは昔からあるからね、無理解と無配慮は仕方ない、場合によっては身内や親類すら理解してくれない病気だからなあ。
舞ちゃんの場合はお母さんも同じ病気だけど、昔はタバコがダメなのに目の前でタバコを吸う父親とか珍しくなかったからね。

・・・。
ちなみに実話です。喘息なら目の前で吸う程度ですが、昔の時代なんかは化学物質過敏症で気管支に反応が出て、咳をしようものなら「わざとらしく咳をしやがって!」と怒られるケースもありました。
だから身内の理解を得られるというのもレアケースに近いものがあったんです。
実際「NNNドキュメント」で化学物質過敏症の特番がありましたが、あの中でも家族の協力が得られているケースの中、娘さんの無理解の姿勢が浮き彫りになっていたシーンがありましたね。
ああいう事例は珍しくはありません。少なくとも私の周りだと、多数派になります。
周知ポスターを貼った途端、柔軟剤臭が激増した!これは悪意なのか!?

ツイッターのラクガキされたようなポスターを貼った途端、地域の柔軟剤臭が増したという報告や体験談もあります。
これは大阪の小学校の事例のように、悪意でやっている事例もあるかと思います。
ただ、個人的には香害のキーワードは少なくとも検索数として、圏内にある程度入ってきている事がわかっております。
そのため、周知ポスターをキッカケに自衛しようと、換気の意識が高まった可能性もあると考えられます。

いやいや、柔軟剤を香料長持ちから変えないと意味が・・・。

自分の使うものを変えるって、なかなか簡単に出来ないんだよね。まあ柔軟剤の成分も問題なんだけど、これはちょっとグレーゾーンからレッドゾーンになるからココでは話せないけども。
成分の情報を元に記事を書いている人がいるから、リンクだけ貼っておきますね。
なので自衛として、換気が増えたことで結果的に近所の柔軟剤臭が増してしまうという背景がある場合があります。
実際、「使いすぎなければ大丈夫だろう」と思ってしまうのが、一般人の健康な人の思考回路です。減塩みたいに、減らせばいいとまず考えるのです。
化学物質過敏症者のように柔軟剤のマイクロカプセルやイソシアネートなど、成分が根本的に問題があるとそこまで深く知らないので、そもそもそれ自体がアウトという認識に至らないのです。
そして「ポスターそのものがマイルド」というのもあります。だから、乾かす際に臭いを飛ばそうと換気してあげているという可能性もあります。
なのでこの問題は全てが悪意というまとめ方は、できないと個人的には考えます。
無知からくる善意も混じっている、可能性が考えられます。
啓発と広報について考えていく必要がある!

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お願いや配慮をすると悪意で当られるケースもある、しかし健康被害があるとしても、製品を控えるという発想には至らず。
これは自治体がメーカーや企業への利益配慮の観点から、啓発ポスターでそれら製品に問題があると強く書けないという点もあり、原因が製品ではなく個人の体質へフォーカスされているというのもあるでしょう。
手作りポスターならば場合によって、ヘルプマークと電磁波過敏症をキチガイの妄言と笑いものにして悪意でツイッターであざ笑った奴のような、悪意マンマンの奴を呼び寄せる可能性もあります。
ただ、実際に強い香りへの不快感や思い当たる体験をした人もいて、自衛しようとそうした工夫へ発展していく場合もあります。それが自己流の換気が増えたり、室内であまり柔軟剤の臭いが滞空しないようにするという発想に至る可能性もあります。
タバコを赤子の前や部屋で吸わせない感じにイメージは近いかもしれませんね!
一般的に考えれば洗濯石鹸への切り替えや大胆なチェンジまでは、一般の思考ではなかなか至れないでしょう。
そこで今後、周知の際にはもう一歩踏み込む工夫が必要かもしれません。
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医療機関の発行しているポスターも貼る。
渡辺先生が日医ニュースで記載した広告をはり、具体的に問題の大きさを認識してもらうのも一つの方法かもしれません。
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役に立ちそうなツールを活用する。
シャボン玉石鹸の「香害」広告、などなど役に立ちそうなものをあわせて掲載するのも一つの方法かもしれません。
無知なる善意からくる人は、多少マシになる可能性もあります。ただ、「だまれ」と書き込んだ悪意マンマンの残念な人は自分が発症するまで、変わることは無いでしょう。
そして発症してから「周りは理解してくれない!助けてくれない!」と自分のしてきた事を忘れて、自分は不幸だと嘆くのです。
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まとめ
香害は検索ワードとして、化学物質過敏症より需要があります。
ですが検索のワードで「香害 うざい」もサジェスト入りしているので、広報について自分の嗜好や権利を阻害されていると感じている一般人はいるのでしょう。
実際、過去の記事にも載せてましたが、化学物質過敏症の対応を相談されている教師のツイッターではそのような書き込みが見受けられました。
今回のイタズラ書きは子供じゃないなら、悪意あるものでしょうけど、近隣での香り充満は一概に言えない部分があります。

悪意を疑うとかなり人間的にくるものがあります、ストレスもそうですが、犯人が誰か分からないので疑心暗鬼な生活になります。

ポスターへのラクガキは怖いよね。
ラクガキは大人の犯行ならば悪質なケースです。本当にスラムみたいな地域だといわれても、その人に文句をいう資格はありませんね。
ただ、化学物質過敏層は重ねてこのような目にあうことはありますし、それが悪意なのか無知なる善意なのかは本当にケースバイケースです。
結論だけは急がないよう、ただ必要な自衛はとれるようにしておきたいですね。

例えばどんなの?

今回の事例ならば、器物破損として警察に被害届をだしておく。玄関に録画装置をおいて、注意書きをしておくとかだね。
被害が続いて精神的に追い込まれないために、必要な措置だけはとりましょう。
それでは最後までお読み下さりありがとうございました、この記事が皆様のお役に立ちますように!
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公害の時代に逆行したかのような、感覚を常にこの病気になってから感じてしまうよね。